コーギーの健康について知ろう!変性性脊髄症の遺伝について解説
2024/05/01
コーギーは、その愛らしい見た目と明るい性格から世界中で人気の犬種です。しかし、彼らは健康面で問題を抱えることがあります。中でも、変性性脊髄症と呼ばれる病気は、コーギーにとって深刻な遺伝的な問題となっています。今回は、コーギーの健康について知り、変性性脊髄症の遺伝について解説していきます。
目次
コーギーの健康とは?
コーギーは、元々羊の番犬として飼われていたため、運動量が多く、膝関節が強い犬種として知られています。健康なコーギーを飼育するには、適切な運動と栄養管理が必要不可欠です。 コーギーは犬種によって違いますが、大体は1日1時間以上の運動を必要としています。飼い主との散歩やフリスビーやボール遊び、様々な運動方法を取り入れることで、コーギーの健康を維持することができます。 食事面でも、適切な栄養管理が重要です。コーギーは運動量が多く、骨と筋肉をつけるために高タンパクでバランスのよい食事が必要です。また、肥満になることが多いため、食事量も計量することが大切です。 健康管理には、定期的な獣医の診察も必要です。適切な予防接種や定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療ができるため、健康管理につながります。 最後に、コーギーは愛らしい性格から一家にとって大切な存在となるため、飼い主自身も健康的な生活を送ることが大切です。愛犬と一緒に健康的な生活を送り、長寿で美しいコーギーとの生活を楽しみましょう。
コーギーに多い病気とは?
コーギーには多くの病気があります。その中でも代表的なのが股関節形成不全や腰椎症といった骨格系の疾患です。このような疾患は、コーギーの短足構造や重心が前方にある体型によるものと言われています。 また、肥満傾向があることもあって、肥満による病気もコーギーには多いです。肥満は関節疾患だけでなく、糖尿病や心臓病などの生活習慣病も招く要因となります。 その他にも、アレルギー症状や目の病気、また皮膚疾患などもしばしば見られる病気となっています。 ブリーダーとしては、自家繁殖を行う場合は特に注意が必要です。股関節形成不全などの先天的な異常を持った繁殖犬を使用することは、その犬の悲惨な生活を背負うことと同じく、それを引き継ぎ子犬たちにも苦しい病気や痛みが伝染することになります。 コーギーは可愛らしいビジュアルと手間のかからない大人しい性格が飼い主から愛される理由となっていますが、その健康管理には細心の注意が必要であることを忘れてはいけません。
変性性脊髄症とは何か?
変性性脊髄症とは、遺伝的な疾患であり、自然発生的に発症することはない病気です。犬や猫などの動物によって引き起こされ、神経系の退行性変化を引き起こします。 この病気は、脊髄の性質や形態が変性し、神経細胞が死滅することで進行します。病気の進行により、動物は下半身麻痺や吠え声の低下などの症状を示します。 ブリーダーとして、私たちは犬の健康について非常に重要な役割を担っています。変性性脊髄症は、優れたペットを飼うことを目指すブリーダーにとって、大きな懸念材料となっています。この病気は、遺伝的要因が重要な役割を果たすため、繁殖個体の選択において厳密な選別が必要です。 変性性脊髄症は、繁殖計画において多大な注意が必要であり、犬に遺伝的な要因がないことを証明するための検査が可能です。ブリーダーにとってはこのような検査の実施が、優れた贅沢なペットの繁殖に向けた努力に欠かせないものとなっています。私たちは、正確な健康診断を行い、高品質のペットを取得するために必要な手続きを全力で行っています。
コーギーにおいて変性性脊髄症が遺伝することが分かっています。変性性脊髄症は、脊髄の神経細胞や神経線維が退行的変化を起こすことによって進行する疾患で、重度化すると歩行不能や排尿障害を引き起こすことがあります。この病気は多くのコーギーに見られるため、ブリーダーにとっては遺伝子的要因が重要な問題となっています。 遺伝的背景を考慮した繁殖計画が必要です。健康な親犬を選定するべきであり、遺伝的検査を行って疾患キャリアのリスクを評価することが重要です。キャリアの親犬を選択する場合は、健康な配偶者を選択することが望ましいでしょう。 このような疾患への対処は、単に繁殖犬の選定に止まらず、獣医師と協力して一般的な健康情報の共有、適切な管理方法を用いた犬の健康維持、そして必要に応じた治療を組み合わせて取り組むことが求められます。 ブリーダーには、健康なコーギーを殖やし、疾患の遺伝子的要因を最小限に抑え、健康的で幸せな生活を提供することが期待されています。所属する団体が設けた規範を遵守するだけでなく、最新の獣医学の知識、遺伝学の知識を取り入れて、コーギーの健康維持に取り組むことで、より良い繁殖環境を築くことができます。
変性性脊髄症の症状について
1.腰痛または背中の痛み: 変性性脊髄症では、腰椎の変性が進行することがあります。このため、コーギーは腰痛や背中の痛みを経験することがあります。
2.神経症状: 脊髄や神経根の圧迫がある場合、コーギーは神経症状を示すことがあります。例えば、足のしびれ、痛み、筋力低下、感覚障害などが現れることがあります。
3.歩行困難: 変性性脊髄症によって脊髄の変性が進行すると、コーギーの脚部の筋力低下や感覚障害が進み、歩行に支障をきたすことがあります。歩行の不安定さや足の引きずりが現れることがあります。
4.運動制限: 変性性脊髄症によって脊椎の動きが制限されることがあります。これにより、コーギーの身体の動きや活動が制約されることがあります。
5.尿失禁または排尿困難: 脊髄の変性が進行すると、尿道や膀胱の神経支配が影響を受けることがあります。その結果、コーギーは尿失禁や排尿困難を経験することがあります。
症状が悪化し、歩行困難になると犬専用の車いすが必要になります。
変性性脊髄症の遺伝子検査
ブリーダーにとって最も重要なことは、健康な仔犬を生み出すことです。一方で、変性性脊髄症(DM)は、犬の中で一番多い神経変性疾患であり、遺伝的な原因によって発症することがあります。この病気は、神経系に深刻な影響を与え、運動機能の障害、最悪の場合は犬の命を奪うことがあるため、ブリーダーにとって非常に重要な問題となります。 早期発見のためにブリーダーがとるべき行動は、繁殖前にDM遺伝子検査を実施することが望ましいです。正確な検査方法を知ると、正しいブリーディング戦略を策定でき、発症リスクを最小限に抑えることができます。 また、DMに関する正しい情報を獲得することも重要です。病気には、過剰な運動やストレスなど、発症を加速する要因があることが知られています。したがって、犬を健康な状態に保つためには、運動やストレス制御に気を配ることが必要です。獣医師に相談し、健康な生活環境を整えることが必要です。
当舎ではコーギーの変性性脊髄症(DM)の発症リスクはほとんどありません。
ほとんどがクリアもしくはキャリアになり、全頭、クリアで生まれるようブリーダー一丸となって努力しています。
ブリーダーではアフェクテッドの子が生まれないよう活動も広まっております。
当犬舎では父犬がクリア、母犬がクリアもしくはキャリアとなっております。
キャリアであっても0に近いの確率で発症することはないのでご安心ください。